裏庭
裏庭へようこそ! 森クマのひとりごと、愚痴がつづってあるだけです。 見ないほうがいいかも…^^;。

「妖怪」シンポジウムに参加してみた

「災害と妖怪」シンポジウムなんて、普通だったら、胡散臭そうとスルーしてしまったイベントですね。
でも、面白波長が似通っているTさんから誘われたので、出かけてきました。

まず、民俗学者の小松和彦による講演「災害怪異伝承をめぐって」。
世の中のIT化は妖怪研究にも影響があり、それまで文献資料だけで研究していたのが、画像による研究が進み、外国人にも中国の『鬼』と日本の『鬼』の違いが明白になったなど研究方法の変遷の良い点がある一方、ビジュアル化によって妖怪の姿が画一化される危険が出てきた、見えすぎると見えない怖さがなくなってしまうのではないかと危惧されてました。
そもそも、妖怪は人間が作りだしたものであり、もし今後、妖怪がいなくなったとしたら、その世界は、人間が人間でなくなっている世界(ロボットに支配されているなど)なのではないか?
など、面白い話が聞けました^^。
小松氏は、膨大な量の妖怪データベースを構築しているそうですが、妖怪だけを見ているのではなく、妖怪を通して人間を研究しているように感じました。

災害怪異伝承って、どんなこと?と思ってましたが、
例として、大蛇が洪水を起こす話があげられ、県内の語り部たちにより、「磐梯山の手長足長」「吊鐘のはなし」「飴買い幽霊」などが語られました。飴買い幽霊では、墓の中で赤ん坊が生まれるのですが、ゲゲゲの鬼太郎も墓から生まれ出たことが紹介され、へぇ~!でした。

災害といえば、福島県では東日本大震災が記憶に新しく、当然そのつながりで今回のシンポジウムがこちらで開催されたので、相馬市からの出席者が、津波避難者の幽霊という生々しい事例を発表してました。
災害語り部の話については、私は避けてきたので、今回初めて聞いたのですが、亡くなった知人が幽霊になって出没する話など興味本位ではない胸のつまるような話ばかりでした。
こういう話も、後々には伝説となり、災害予防に役立っていくのかもしれないという声があり、語りと現実生活とのつながりにも思いがいたったイベントでした。


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