「まるまるの毬」

 西條奈加 講談社

今回の読書会の課題本、「まるまるの毬」です。
まず表紙絵がいいですね。このところのマイブームが和菓子なので、すぐに飛びつきました。ただ、話の中に今川焼は出てきませんでしたよね?なぜこの絵にしたんでしょうか?(ポイントがずれててすみません)
ずれたついでに、おじいちゃんが和菓子職人で、その娘と孫が店を手伝いながら・・・という設定は、「3月のライオン」ともちょっと似てます。孫娘がつらい立場を乗り越えて和菓子屋を継ぎたいと思うようになることも。

治兵衛さんの出生の秘密を軸に、和菓子がうまく使われ、親子3代の気持ちが絡み合う、しっとりとしたいいお話でした。いい人ばかりが登場する中で、印象的だったのは、柑子屋の為右衛門さん。終わりごろ(303ページ)の治兵衛さんとのやりとりで『私はあんたに、詫びるつもりはない』と、どこまでも意固地な姿を見せ、それを素直に受け取る治兵衛の心持ちが、ぴりりと効いていたように思いました。
西條奈加さんは、初めて読みましたが、調べてみると題名は聞いたことある本が多く、「涅槃の雪」は中山義秀賞受賞作ですね。今後、少しづつ読んでいきたいと思います。
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三島屋変調百物語参の続 「泣き童子」

 「泣き童子」 宮部みゆき 角川文庫

三島屋シリーズ3作目。
表紙はかわいいけど、中身は今までの中で一番ドロドロとしてて暗い!
早く、おちかに楽になって欲しいと心底思いました。
5作目となるシリーズが、現在、新聞連載中のようですが、
残念ながら、県内では読めません。出版されるのをゆっくり待つことにします。
とりあえず、次の4作目を読み直しましょう。
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「フラダン」

また、福島県関係の震災本が出たのかな?くらいでスルーしてましたが、
友人から、読んだ感想を教えて欲しいと頼まれ読んでみました。
「フラダン」 古内一絵 小峰書店

映画「フラガール」を観てるので、、なぜハワイを模した娯楽施設ができたのかはわかっていたし、
震災後は、フラガールズ甲子園が話題になっているので、
高校生がフラダンスをやっていることも知っていたので、いわき市の高校だったらそんなこともあるだろうぐらいに自然に読み始めました。

いわゆる原発避難民に、いろんな立場があることはわかってますが、
いわき市民にも見えない壁があることを、今更ながら知りました。
津波被害を受けたマヤ、直接的な被害は受けずに済んだ穣(ゆたか)、父親が東電社員の健一、
震災後、敏感な高校生たちは、自宅はどこ?という単純な疑問を簡単には口にできなくなっている・・・。
実態はどうか知りませんが、容易に想像できます。
なぜなら、私自身がいつも思い悩んでいるから。
でも、私みたいなおばさんはどうってことないけれど、人生これからの高校生が口をつぐんで生きていくのは悲しすぎます。
思いは伝えないとわかってもらえない(思いとは、なにも震災がらみのことばかりではありません)・・・そのことを明るく描いた青春小説になってます。
中学生向きとなってますが、これを読んで、一人でも多くの中学生、高校生たちが楽しい学校生活、青春時代を過ごして欲しいなと思いました。
子どもたちが未来を信じて毎日を楽しく過ごすこと、それこそ、「復興」じゃないでしょうか?



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「潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官」

「潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官」 川瀬七緒 講談社

このミステリーシリーズ、新刊が出ると怖いもの見たさ(?)で、つい読みたくなってしまいます。
身元不明の死体発見!から話が始まるので、大体死体は腐乱していて、あまり想像したくない虫たちが登場することが多いのですが、今回の死体はミイラ化していたおかげで?、虫の登場はあまりなかったです(-_-;)。
離島での事件となると、犯人は島民?
どの人も怪しく思えるし、果ては島民全員がしくんでいるのかと思ったり、
いやいや、つながりのある第三者が登場してくるのか?
今回もいろいろと楽しませてもらいました。
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「彼女に関する十二章」

「彼女に関する十二章」 中島京子 中央公論新社


中島京子さんは嫌いじゃないし、どこかでこの50代夫婦の会話に共感したなどという感想を読んだものだから読んでみました。
60年前のベストセラー、「女性に関する十二章」をなぞりながら話が進んでいくのですが、
どうもくどく感じて、あまりいただけなかった。
がっかり。
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